新車購入時は要チェック!ロードバイクのフレームの選び方

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フレームはロードバイクの価値を大きく左右します。
各社最新モデルには最先端の技術を組み込んでフレームを開発しています。
今回はそんなロードバイクのキーとも言えるフレームについて初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

ロードバイク選びにおいてフレームは最重要ポイント

フレームはロードバイクの骨組で、性能の基礎になるパーツです。
フレームが軟弱なら他の構成パーツが優秀でも性能を引き出すことができません。逆に硬すぎると重さが出たり、しなりをうまく利用できなくて漕ぎ脚が悪くなります。
なので各メーカーはフレームのデザインに力を入れて、フレームを元に一台のロードバイクを作り上げます。
他の構成部品は比較的簡単に交換できますがフレーム交換となるとオーバーホールする必要があるので、ロードバイクを新しく買う場合には長く付き合えるフレームを選ぶ必要があるのです。

ロードバイクのフレームを選ぶ際のポイント

新たにロードバイクを購入するときにチェックするべきポイントをご紹介します。

①体に合ったフレームサイズを選ぼう



出典:ジャイアント

どんな高性能フレームでも体に合っていなければ性能を引き出すことはできません。
フレームサイズが合っていなければ力がうまく伝わらず、無理な姿勢になるので疲れやすくなってしまいます。
ロードバイクは互換性の観点から基本的に700c(27インチ前後)のタイヤを採用しているので、一般の自転車のようにホイールを元に選ぶことはできません。
なので同じモデルでも様々なフレームサイズが用意されていて、フレームサイズを元に体に合うロードバイクを選ぶことができます。

フレームサイズ適合表

フレームサイズ 身長
460mm 155~168cm
465mm 158~173cm
470mm 160~175cm
480mm 160~178cm
500mm 160~180cm
520mm 164~182cm
530mm 166~183cm
540mm 168~184cm
550mm 170~186cm

参考URL:http://www.e-otomo.co.jp/support/adjustment-2/

ただしメーカーやモデルによって異なる上に、手足が長い方はこの限りではないのでは実際にまたいで選ぶことをお勧めします。

②価格による違い

ロードバイクのフレームは価格に比例して性能が上がっていきます。
正確には、価格が高いものは何かしらの強いこだわりをもって作られているので、より最適な一台を選ぶことができます。
例えばクッション性があり地面からの衝撃を吸収しつつ漕いだ力を無駄にしないような相反する特性を両立させているものや、重力の影響を受けにくいように軽さを重視した物、空力を考えられた物など様々です。
なので高いなら間違いなく速いというわけではなく、高いとより専門性の高いフレームを選べるというように考えましょう。
また値段が上がればその分高級な素材を選ぶことができます。

③素材による性能の違い

フレームを構成する素材により性能も大きく変わります。
代表的なものは以下の三つです。

・カーボン



出典:FELT

カーボン素材は軽量でありながら強度と柔軟性を兼ね備える、ロードバイクのフレームには夢のような素材です。
しかし加工が難しく価格が高くなってしまうので安価なカーボンフレーム採用の完成車でもおおよそ25万円以上になります。
またカーボン繊維を固めているのはプラスチックなので、転倒したり衝突したりした場合に割と簡単に割れてしまう危険があります。
スペックを考えると上級者はカーボン使用者が多いですが、初心者の慣れないうちに無理をしてフルカーボンモデルを購入してしまうと破損のリスクもあります。

・アルミ



出典:TREK

軽量で強度も出しやすいので10万円前後のエントリーモデルからラインナップされており、ロードバイクのフレームの素材としてはもっとも一般的な素材です。
最近ではカーボンも安く手に入るようになってきたのでシェアを取られていますが、アルミの性能が悪いというわけではありません。
価格が安く加工が自由というアルミの特性を生かして、デザインや加工に力を入れてカーボンフレームに引けを取らないアルミフレームを開発するメーカーもあります。
比較的短距離でパワフルな走りをしたい場合にはしなりの少ないアルミを好んで選ぶユーザーもいます。

 

・クロモリ



出典:Panasonic

かつてスポーツサイクルで一般的だった鉄製のフレームです。
最近では重さがネックなのでクロモリフレームのスポーツサイクルは少なくなってきています。
しかし細くても十分な強度を確保できるのでクラシックな細身のデザインを採用でき、柔軟性も高いので独特の乗り心地があり今でもクロモリフレームの愛好家がいるほどです。
また強度は群を抜いているので、クロモリフレームは一生物になるとも言われています。

このように素材によって性能差や価格差、乗り心地の特徴があります。
性能に関しては乗ってみないとわからない部分ではありますが、購入前にそれぞれの特性を理解し価値に見合った一台を購入するとよいでしょう。

④フレームデザイン

フレームは素材だけでなく、デザインによっても性能が大きく左右します。
採用する素材の特性を最大限活かせるデザインを考えフレームが出来上がります。
特に以下のような物があります。

・空気抵抗



出典:KUOTA|2017|クオータ KT03

最近ではどのフレームも空気抵抗を重視したデザインがなされていますが、より抵抗を抑えたデザインのエアロロードと言われる種類のロードバイクもあります。
空力を優先し流線型のデザインを採用しているのでフレームが太く重くなってしまうのでヒルクライム(山を登る競技)には向きませんが、平地では風の影響を抑えてスイスイ走行することができます。

・軽量設計



出典:Émonda ALR Frameset

ロードバイクのフレームは軽さが売りの一つになりますが、より軽量で体力を使わない設計を目指し各社ラインナップしています。
最近では完成車で5kgを切るモデルも発売されていて、軽量競争はまだまだ続きそうです。
ヒルクライムでは重力の影響を抑えるため軽い車体が人気ですが、逆に平地では慣性を利用しにくく空気抵抗も受けやすいので軽い物が絶対的にいいとも限りません。

・ロングライド用



出典:PINARELLO JAPAN

長距離を乗るロングライドにおいては、特に緻密なバランス設計が必要になります。
舗装路と言っても段差はあるので、道路から伝わる衝撃が搭乗者に伝わらないようにクッション性を保ちつつ、力がロスせずぺダルに伝わるよう剛性を保たなければなりません。
また空気抵抗もドライバーの体力消耗につながり、空力を優先して重くなると上り坂での体力を消耗するので空力を考えつつ最小限の重さに抑える必要があります。
柔軟性、剛性、空力、重さすべてのバランスがうまく取れているマルチなフレームが必要になります。

このようにデザインにはそれぞれ専門性があり、どれが完璧というものはありません。
自分の想定する運用法を元に、メーカーの売りを理解して購入する必要があります。

フレームがロードバイクの価値を決める

フレームはメーカーが最も力を入れるポイントです。
フレームの出来がメーカーの質を左右するといっても過言ではないので、エントリーモデルからアッパーモデルまでそれぞれ出せる最大限のクオリティを目指して開発されています。
予算のなかで最大限の性能を引き出しているフレームを採用しているロードバイクを選ぶことが、ロードバイクの完成車を購入する際に最重要事項と言っても過言ではありません。
これからロードバイクに手を出そうとしている初心者の方も、まずはぜひフレームにこだわって購入してみてください。

フレームと同じようにバイク選びで重要なのがコンポーネント。
コンポーネントについてはこちら。

⇛コンポーネントの違いと選び方