【中級者向け】ワンランク上のロードバイクの選び方とおすすめモデル10選

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ロードバイクを初めてしばらく経つと、いまのロードバイクよりもワンランク上のモデルが欲しくなってきますよね。

より快適にサイクリングを楽しみたい場合、どういったポイントを重視して買えばよいのでしょうか。

今回は初心者を脱却したい中級者チャリダーへ向けて、ロードバイクを乗り換える場合に重視したいポイントと、おすすめモデルをご紹介します。

 

中級用ロードバイクに望む要素

趣味乗りの場合、明確にクラス分けされているわけではないので中級者と言われてもピンとこないかもしれません。
事実具体的にどうなったら中級者とは言えないので、今回はエントリーモデルのロードバイクに不満が出るころのチャリダーに向けてご紹介します。

エントリークラスとミドルクラスのロードバイクには、引き出せる性能の限界に違いがあります。

ロードバイクの扱いもおぼつかなく限界を十分に引き出せなかったスペックを、乗り続けることで感覚が研ぎ澄まされ体力も付いてくるので限界まで引き出せるようになります。
そうなると出せる性能の限界に違和感を覚え始めるのでそれ以上のスペックが要求されるようになります。

今回は性能の違いが明確に出る部分を元にロードバイクを細分化して考えてみましょう。

 

 

コンポーネントが性能を変える



出典:Shimano

コンポーネント(コンポ)は、ロードバイクの性能を大きく変える要因になります。

実際に可動する部分なので、コンポの性能が劣っているとパワーロスが発生しやすい部分になります。

コンポの基本的な知識はこちら
ロードバイクの性能を左右するコンポの違いと選び方

 

中級者に推奨するコンポ

中級者になるとギアの数やステムの長さなど体に合う物が要求されます。

低グレードではそういった部分に対応できないので、一定のグレード以上のものを選ぶことでより性能を引き出せるようになります。

代表的なSHIMANO社のコンポを例に、中級者用としてそれぞれスペックを考えてみましょう。

 

TIAGRA



出典:Shimano

中級者になって乗り換えを検討している場合にはこのTIAGRA以上のコンポが欲しいところです。

性能も申し分なく価格も安いので手を出しやすいのコンポと言えます。

ただしギアの数が上級グレードとは違いリア10速までなので、レースにも使えますがどちらかというと趣味乗り用に向いているコンポと言えます。

TIAGRA採用の完成車は15万円以下でも入手可能なので、予算があまりない場合にもおすすめできるコンポです。

TIAGRA採用のおすすめロードバイク【GIANT TCR ADVANCED 3 2016】



出典:ジャイアント

価格:¥180,000(税抜)
特徴
カーボンフレームを採用した珍しいTIAGRA搭載車です。
定価も安く、2016年モデルで型落ち価格になっていることも多いのでカーボンフレーム採用で安いロードバイクを求めている場合にはぜひ探したい一台です。

105



出典:Shimano

趣味乗り用としては中上級クラス、レースを前提とすると中級クラスにあたるコンポセットです。

リア11速が用意されているので上位グレードと比べても見劣りしません。

機械式のコンポセットとしては必要十分なスペックがあるので、レースで使用する場合には105を選べば十分な性能を得られるといえます。

105採用のおすすめロードバイク【SPECIALIZED Venge Elite】



出典:Venge Elite – Specialized Bicycle Components

価格:¥339,000(税抜)
特徴
自社の風洞実験施設で実験を繰り返し、空気力学を最大限生かしたカーボンフレームに105コンポを採用したロードバイクです。
上級グレードのコンポを載せてもスペックは十分引き出せるフレームなので、今後URTEGRAやDURA-ACEに載せ替えることでより長く付き合える一台です。

下記は同車種の2014年モデルのご紹介です。

 

ULTEGRA



出典:Shimano

上級グレードといって差し支えない性能があるコンポです。

機械式、電磁式の変速機や、ブレーキもキャリパー、ダイレクトマウントキャリパー、油圧ディスクブレーキと様々なラインナップがあり、ユーザーの要望に合わせた一台を選ぶことができます。

ギア比も最低で1:1からと非常に幅広い組み合わせが用意されているので、レースに使用するにはもってこいのコンポと言えます。

ULTEGRA採用のおすすめロードバイク【MERIDA SCULTURA 6000】



出典:メリダ‐MERIDA‐

価格:¥299,000(税抜)
特徴
全体的に高い完成度ながら30万円を切り、中上級グレードのULTEGRA(機械式)を採用したロードバイクです。
比較的剛性の高いフレームなので特に高速域に強く、電子制御のDi2にも対応しているフレームは今後コンポのグレードアップにも対応しています。

 

このようにコンポセットにはそれぞれ特徴があります。

日本ではハイグレード信仰が強いですが、ヨーロッパのアマチュアクラスのレースでは105を使用するユーザーも多く、十分レースも視野に入れられるコンポだということがわかります。

またコンポも使用していれば劣化するので、高級グレードをひっぱってガタガタのまま使うよりは中級グレードを取り換え、最高の状態で使用するという考え方もあるので、予算などを考慮し自分に合ったクラスのコンポを選びましょう。

上記していないDURA-ACEはSHIMANO社の最高グレードですが、中級者向けとしては無理に選ぶ必要はないと感じます。
品質も最上級でラインナップも充実していますが、絶妙な動作であるが故に調整がシビアです。
なのでまだなだ体力的にも技術的にも発展途上でガツガツ乗りたい場合には余計な手間になってしまう可能性があります。

 

 

フレームの性能を重視しよう



出典:ジャイアント

初心者のうちはまだ漠然としていたフレームの違いも中級者になってくるとその感覚の違いがよくわかるようになってきます。

素材別とデザイン別にフレームの特徴をひも解いていきましょう。

フレームの基本的な情報はこちら
新車購入時は要チェック!ロードバイクのフレームの選び方

 

フレームの素材を深く理解しよう

中級者になれば素材によるおおよその特徴は理解していると思いますが、より深く理解してフレームを吟味してみましょう。

 

カーボンフレーム



出典:FELT

カーボンは炭素繊維のシートをレジンというプラスチック素材で固めて成型しています。この為成型が自由で、ポイントを抑えた強度の配分がしやすいのが特徴です。

安いカーボンフレームと高いカーボンフレームの違いは、主に使用する炭素繊維のシートの枚数による部分が大きいといえます。
少ない枚数で成型する場合、強度の強弱はチューブの太さに依存する形になります。
炭素繊維の枚数を多くし、炭素繊維のコシの強さや密度の違う物を組み合わせることで一本のチューブの中にも強度の配分を細分化できるので、より軽くより強くすることができます。この場合材料のコストや成型の手間がかかるので価格も高くなります。

カーボンだから完璧!というわけではなく、とりあえずカーボンを使ってみたようなフレームはガチガチで乗り心地も同価格帯のアルミフレームとそう大差ありません。
この細分化した強度設計こそがカーボンフレーム本来の持ち味なので、せっかくカーボンフレームを選ぶのであればこういったこだわりのあるカーボンフレームを採用したロードバイクを選びましょう。

 

カーボンフレーム搭載のおすすめロードバイク【NEILPRYDE  ZEPHYR ULTEGRA6800



出典:NEILPRYDE ニールプライドバイク ジャパン

価格:¥379,800(税抜き)
特徴
ロードバイクとしては比較的マイナーなメーカーですが、もともとヨットの骨組でカーボン加工技術を高めたブランドで、このゼファーのフレームにもそのノウハウが盛り込まれています。
非常に柔軟性に優れていて、明確な「しなり」を感じることができます。
シャープに漕ぎこむよりは、ぐいぐいとトルクフルに漕ぎこむことでしなりを生かした粘りのある走行が楽しめる、特にロングライドに適したロードバイクです。

http://www.wiggle.jp/neilpryde-zephyr-105-2017/

 

アルミフレーム



出典:TREK

カーボンと比較され低グレードと思われがちのアルミですが、一概にそうとも言えません。

まずアルミは素材も安く加工がしやすいのため製造コストも安いので、グレードが高くてもカーボンに比べ安いことが挙げられます。フレームが安ければ同じ予算でもハイグレードのコンポを構成したロードバイクも視野に入れることができます。

また剛性が出しやすいので、漕いだ力をロスしにくい特徴があります。これは特にヒルクライムで漕いだ力を直に伝えたい場合に有利に働きます。

 

アルミフレーム搭載のおすすめロードバイク【Cannondale CAAD12 ULTEGRA】


出典:Cannondale CAAD12 ULTEGRA

価格:¥260,000(税抜)
特徴
究極のアルミフレームを自称するロードバイクです。
軽量ながら高剛性のフレームは漕いだ力を無駄にすることがなく加速性に優れているので、ヒルクライムはもちろん平地でのスプリントバトルにも対応します。
コンポネートに上記したゼファーと同じULTEGRAを搭載していますがCAAD12の方が10万円以上安く、アルミのコストパフォーマンスの良さを生かしているもポイントの一つです。

下記は同モデルの2016年TIAGRA採用モデルです。

 

フレームの特性に合った運用をしよう

同じ素材を使っていても、それぞれのフレームには運用法に適した特性が与えられている場合が多いです。

今後レースを視野に入れる場合は重要な部分なのでそれぞれの運用法にどういったフレームが向いていてどういった欠点があるのかを理解しましょう。

 

ロングライド用フレームの特徴

ロングライド用のフレームには柔軟性が重要視されます。
舗装路といえど段差や小石などがあり、走行中に衝撃が伝わります。その衝撃が足腰への負担になるので、ある程度の柔軟性が必要になります。

ただし柔らかすぎると漕いだ力がフレームに吸収され体力を消費してしまいます。
また空気抵抗も負担になるので空力を考えられたデザインが重要になります。空力を重視して流線型のチューブ形状になると太さが出て重くなるので、ヒルクライムにおいては欠点になります。

 

ロングライドにおすすめのロードバイク【TREK   Domane ALR 5 Disc】



出典:Domane ALR 5 Disc | Trek Bikes (JP)

価格:¥229,000(税抜き)
特徴
剛性の高いアルミ素材のフレームですが、IsoSpeedという部分的にホイールを分断した独自構造で柔軟性を飛躍的に向上させています。

 

ヒルクライム用フレームの特徴

ヒルクライムにおいて最大の敵は重力です。重いフレームは重力にひっぱられて登板時に体力を消費してしまいます。
特にリアに負担がかかるので強度だけでなく重量バランスも重要です。

硬く軽いフレームは平地においては加速性能が良いのでスプリントバトルには強い反面、衝撃が伝わりやすく軽量な分空気抵抗に負けやすいのでロングライドには向きません。

ヒルクライムにおすすめのロードバイク【SCOTT ADDICT 20】


出典:ADDICT 20 – SCOTT JAPAN

価格:¥369,000(税抜)
特徴
ヒルクライムに唯一無二の性能を発揮するロードバイクです。
剛性が高く軽量なフレームはパワーロスを防ぎ体力の浪費を抑えます。

下記は同車種の上位互換の2014年モデルのご紹介です。

 

エアロロードフレームの特徴

ルックスも独特で最近人気のエアロロードですが、これはある意味一番マルチなモデルと言えます。

ロングライドにおいては空気抵抗を抑えスムーズに走ることができ、ヒルクライムにおいては登板後の平地で差を付けられるメリットがあります。

空気を受け流すための太いチューブはかつて重さがネックでしたが、フレームの加工技術も上がり軽量な物が増え、レースでもよく見かけるようになってきました。

 

 

 

タイヤ・ホイールにこだわろう

タイヤやホイールはペダルにかけた力が最後に伝わる重要なパーツです。

ペダルからクランク、チェーン、スプロケからホイールと一番遠いパーツに当たるので、ホイールの性能が悪いとパワーロスにつながります。
重さも顕著に伝わるので、強度を保ちながらもより軽量な物が求められます。

またタイヤは地面に接する部分なので乗り心地に最も影響するパーツです。フレームの性能差では及ばないほど乗り心地に影響が出るので、必要に応じて付け替える必要があります。

 

タイヤの選び方

タイヤは実際路面に設置する部分なので、タイヤの違いで地面との抵抗が変わります。

スピードと転がり抵抗を抑えるために通常は細く表面がつるっとしたスリックタイプのタイヤが標準装備されているものが多いです。
疲れにくくスピードも出しやすいスリックタイヤですが、悪路の場合滑りやすくパンクもしやすくなります。

またタイヤの太さも細いと路面からの衝撃を受けやすいので、道路の接合面が気になるルートなどを走行する場合など特にクッション性が欲しい場合には太くすると快適に走れます。

 

タイヤにこだわりたい方向けのロードバイク【FELT VR3】



出典:

価格:¥378,000(税抜)
特徴
オールラウンドモデルとして位置づけられているロードバイクです。
もっとも汎用性が高いのはタイヤの自由度が高い点で、標準装備は28Cですが、35Cの太めのタイヤにも対応できるクリアランス設計になっているので、走行路の状況に合わせたタイヤに変更することが可能です。

ホイールの選び方

ホイールで重視する点はなによりも重さにあります。最終的に回したいホイールが重たいと体への負担も非常に大きくなります。

完成車に装備されているホイールはメーカーオリジナルもあるので、性能が明確にわかりにくいこともあります。

しかし唯一共通になるのが軸のベアリング部分のハブで、このハブをどのグレードを使用しているかでおおよその性能を図ることができます。
ハブはコンポのグレードに合わせてラインナップされていますが、フレームに対応さえしていればコンポのグレードに準ずる必要はないので様々なグレードのハブが使用されています。

一般的に完成車に搭載されているホイールは「鉄下駄」と揶揄される重く足かせになっている物があります。
中上級者であれば交換を前提に完成車を買うのが当たり前ですが、購入時によく吟味することで無駄な手間を省くことができます。

ホイールにこだわりたい方向けのロードバイク【PINARELLO FP2 Carbon】



出典:FP2 Carbon – PINARELLO JAPAN

価格:¥248,000(税込)
特徴
ホイールにSHIMANO社WH-R500を採用しています。
WH-R500はホイール単体で前後セットで12000円前後のエントリーモデルで、1.8kgと比較的重い部類にはなりますがノーブランドのホイールとは雲泥の差があり、必要最低限の性能を得ることができます。
他の車種を選ぶ場合にもWH-R500を最低限の基準にし、それよりもスペックの高いホイールを選ぶことをお勧めします。

中級者こそこだわりをもちたいロードバイク選び

初心者の頃はそこまで気にしなくてもよかった性能差が、中級者になると露骨に表れてきます。

上記したようにロードバイクの性能を決める要素はたくさんあり、その要素の中のさらに細かな構成が性能を大きく左右しています。

エントリーモデルからのグレードアップでそれらをしっかり理解して購入することで今後のサイクリングライフが大きく変わりますので、いまこそこだわりをもって気になるロードバイクを一台一台よく吟味して選んでみましょう!